あたしが嫌いな物。

見た目もなんもかんもグロテスクなハ虫類くん。部屋の隅にたまったホコリ。えらそうにあたしを見下す知人。言動がかみあわない友人。敬語が使えない後輩。笑いの引きのタイミングのわからない先輩。ダブルスタンダードかざして常識を語る親友。お金ですべて解決出来ると思ってる金持ち。恩を売って満足感を得る多くの人たち。
きっとどれもこれもあたしに当てはまることだから嫌いなんだ。あ。ハ虫類とホコリは違うぞ?!
金銭感覚は人それぞれ。んなことわかってる。諭吉さんがお財布に入ってるのが当然な人もいれば、そのお財布を爆弾でも運ぶかのように大事に抱える人もいる。むしろ、紙切れ同然にばらまける人もいる。
あたしはお金は使うものだと思ってる。節約して、何かに費やそうとは思わない。水準は何も下げたくない。何かがほしいなら。ほしい分だけさらに働くだけ。どんな手段を使っても。あたしのためであっても。誰かのためであっても。
きっとその『誰かのため。』的発想がそもそもの間違いなんだ。誰かのためと言いながらも、そこには見返りを期待してる。あたしの与えた分。何かで返してくれるだろう。って期待してる。
知ってる。よ。あたしが最低なんだって。
お金に困ってる。だから余裕のあるあたしがいくらかの条件を元に困ってる分を差し出す。何かの足しになればと思う。ううん。足しどころじゃない。それで生活してね。頑張ってね。なんだと思う。きっと何か条件であったり、お仕事であったりを渡さなきゃ、どんなに困ってても、友人からのお金なんて受け取らないよね。しかも年下からなんて。
あたし、何やってんだ?
恩…売ってんの? 感謝してほしいの? あたしのおかげでしょ? なんてそんなこと思ってんの? …はぁ。いやになる。
素直に認めたら? 好きだから助けたいんだって。
…もう、遅いけど。